相撲組曲「Xe」III


TANAKANDA 田中信正[Piano] 神田佳子[Percussion]

結成24年を越えてもなお無邪気に音楽を奏でているジャズピアノの田中信正とパーカッションの神田佳子のDUO「TANAKANDA」。
「相撲組曲Xe」は、日本の文化、伝統、心が感じられる総合芸術としての「相撲」の世界を凝縮した七楽章に及ぶ音楽である。この神田の相撲愛溢れる作品に、繊細に躍動するTANAKANDAが、心技体を充実させて挑んだ音と映像の記録。


相撲組曲「Xe」III~ピアノと打楽器のためのジャケット
題字:四代 木村朝之助(行司)

TANAKANDA 相撲組曲「Xe」III 2021.3.6 ON SALE DVD+CD 2枚組

  • アルバム名:相撲組曲「Xe」III
  • アーティスト名:TANAKANDA
  • 仕様:DVDとCDの2枚組
  • 収録時間:DVD 36’48” CD 28’14”
  • 発売日:2021.3.6
  • 商品番号:BKMW-0105
  • 定価3,520円(税抜3,200円)
  • JANコード:4560242890099
  • レーベル名:Bon-Kan Media Works
  • 発売元:有限会社ハリーケン
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DVD+CD 共通 収録曲
相撲組曲XeIII~ピアノと打楽器のための
作曲:神田佳子
  • 一、壁と孤独と
  • 二、先代の教え ~重圧に負けるな 弱音を吐くな
  • 三、愚直な相撲道
  • 四、猛稽古 ~努力で天才に勝ちます
  • 五、心技体の歯車
  • 六、立ち合い ~強烈なおっつけ
  • 六半、神々の土俵 ~はね太鼓
  • 七、綱の重み
DVD 収録曲
ショートムービー「キセの相撲道」
        
  • 原作・構成:神田佳子
  • 語り:竹澤悦子
  • ハンコ絵:サト
  • 映像・台本:藤本健太郎
キセの相撲道タイトル絵
  • 収録:2020年12月 BON-KAN STUDIO YOKOHAMA
  • 録音・編集:野中正行 響き工芸サウンドアリアレコード
  • 撮影・映像編集:藤本健太郎 有限会社ハリーケン
  • 題字:四代 木村朝之助 (行司)
  • アシスタント:稲野珠緒 石﨑元弥
  • Special thanks:
  •  松田哲博 (元・一ノ矢)
  •  邦夫 (呼出し)
  •  日本相撲聞芸術作曲家協議会 /JACSHA
  •  髙井泰子 (オープニング背景画)
  • プロデュース:神田佳子 Bon-Kan Media Works

ARTIST

TANAKANDA 田中信正 [Piano] 神田佳子 [Percussion]

TANAKANDA(タナカンダ)とは 音楽をするために生まれてきたような二人、田中信正と神田佳子は、子供の頃からの音楽仲間であった。 やがて田中信正はジャズピアニストとして、神田佳子は現代音楽を中心としたパーカッショニストとして、それぞれ別の分野で活躍するに至った。二人の再会は他分野の遭遇かと思われたが、二人の生来の音楽性ゆえか、何の違和感もなく意気投合。結成24年を越えてもなお無邪気に音楽を奏でている。

TANAKANDA Web

田中信正 Nobumasa Tanaka


かすかな息づかいをも感じさせるような繊細さと、スポンティニアスな躍動性を併せ持つピアニスト。その演奏は、エキセントリックで鋭利に空間を切り裂くような狂気と、神秘性、リリカルさ、静謐の中の耽美的な香りが交錯する。
1968年横浜生まれ。4歳より電子オルガンをはじめ、16歳でクラシックピアノに転向。国立音楽大学作曲学科中退。クラシックピアノを小灘裕子、ジャズピアノを藤井英一、橋本一子、佐藤允彦 各氏に師事。
1993年横濱ジャズプロムナード第一回コンペティションで、グランプリ及び個人賞ベストプレイヤー賞受賞。共演者と創り上げる自由で即興性に富んだ演奏活動は、JAZZのフォーマットばかりではなく多岐に渡る。
現在は、数多くのユニットのメンバーとしてライブやレコーディングに参加している。ピアノトリオの範疇を超えた自己のユニット「田中信正KARTELL(山田晃路b、大槻カルタ英宣ds)」 と、オリジナルと独創的なアレンジによるソロピアノは、比類なき唯一無二の演奏として評価が高い。2010年より酒井俊ユニットのベトナム公演に度々参加、林正樹(pf)とのPiano duo「のぶまさき」で2012年にはパリ・アンカラ・イスタンブール公演を、2013年には韓国公演をおこなった。2014年からは超弩級ユニット「田中信正トリオ作戦失敗(落合康介b、橋本学ds)」を始動、好評を博している。2018年「田中信正トリオ作戦失敗」による第二作CD「キティ組曲」をリリース。
田中信正 Web

神田佳子 Yoshiko Kanda


現代音楽の第一線で活動する演奏家。横浜生まれ。東京芸術大学器楽科打楽器専攻卒業及び同大学院修了。ドイツ・ダルムシュタット国際現代音楽夏期講習会で奨学生賞を2度受賞。2014年東京現音計画のメンバーとして、サントリー芸術財団第13回佐治敬三賞を受賞。これまでに、ソリストとして東京フィルハーモニー交響楽団、新日本フィルハーモニー交響楽団等と共演、東京オペラシティ主催リサイタルシリーズ「B→C」、NHK「FMリサイタル」、TV朝日「題名のない音楽会」などに出演。2002年ビクターエンタテインメントより、ヴァイオリンと打楽器によるユニット「C⇔Yプロジェクト」のアルバム「ソルト&ペッパー」をリリース。現在、Ensemble Contemporary α、東京現音計画、PERCUSSION TRIO [The Birds] 等のメンバー。他に古楽集団トロヴァトーリ・レヴァンティ、といぼっくす、高橋悠治プロデュ-スの伝統楽器グループ「糸」、一柳慧率いる「アンサンブル・オリジン」等のメンバーとして、カーネギーホールをはじめ、国際的な場での演奏活動も多数行ってきた。様々な分野での即興演奏も行い、現代音楽を軸に、正倉院復元楽器の演奏やジャズミュージシャンとの共演等、時代やジャンルを超えた打楽器演奏の可能性にアプローチしている。
また、演奏活動と並行して作曲活動も継続的に行っており、作品は、日本国内各地をはじめ、ニューヨーク、ミラノ他世界各地で上演されており、自作の打楽器アンサンブル作品集のCDをリリースしている。
神田佳子 Web

相撲組曲XeIIIDVD+CD発売記念ライブ情報

■公園通りクラシックス
2021年6月12日(土)15:30 OPEN、16:00 START
予約3,000円 当日3,500円
お問い合わせ 公園通りクラシックス 03-6310-8871
東京都渋谷区宇田川町19-5 東京山手教会B1F

クラシックス

■新宿ピットイン
2021年3月6日(土)13:00 OPEN、13:30 START
当日2,500円(+税) 1ドリンク付 (予約無し)
お問い合わせ 新宿ピットイン 03-3354-2024
東京都新宿区新宿2-12-4 アコード新宿B1
このライブは終了しました。1stセットのアーカイブをご覧いただけます。4月3日迄。有料(月額会員制)。

新宿ピットイン




曲目解説

相撲がテーマのアートフェスティバルのために作曲した七楽章にも及ぶ相撲組曲。2台ピアノバージョン(Ⅰ)、身体動的な演出入りの総勢27名の打楽器アンサンブルバージョン(Ⅱ)、そしてピアノと打楽器のためのタナカンダバージョン(Ⅲ)に発展。

神田佳子作曲:相撲組曲「Xe」Ⅲ~ピアノと打楽器のための(2019)
「Xe」はキセノン=キセ。稽古は裏切らない。自然に身体が反応するまで、稽古をし続けた者だけが上に昇ることが出来る。愚直に、誰よりも稽古を積んで、壁に跳ね返され続けても腐らず弛まず、ついに最高位を極めたキセ。その相撲の精神と音楽の精神の共通点を考えながら、心技体の充実は、相撲も音楽も必須であると再認識し、真っ向からぶつかれる音楽を書いた。

  • 一、 壁と孤独と 身体の隅々まで神経を張り詰め、精神を統一しながら一音一音奏でることで、孤独に戦う力士を表現。取組前、壁に向かって集中するキセと、その行く手に立ちはだかる壁を思い浮かべながら。
  • 二、 先代の教え~重圧に負けるな弱音を吐くな 先代は角界一の厳しい親方。「土俵の上は人生の縮図」「土俵際が面白い」「孤独になれ」という教えも有名ですが、「奥歯をかんでいる気持ちでやらないとダメだよ。勝負の分かれ目の俵で“あ”って声出すのは、弱い音だよ。弱音っていうんだよ。」という言葉も残っている。 最後は、弱音を吐きそうになるキセに、先代師匠からの喝が入る。
  • 三、 愚直な相撲道  真面目でぶれないキセが、純粋な心を持ち相撲道を邁進する姿を表現。神事から生まれた相撲ならではの神聖な気持ちになるような音楽。
  • 四、 猛稽古~努力で天才に勝ちます 無酸素運動でひたすら限界を超えてまで行う稽古。「努力で天才に勝ちます」はキセが中学の文集に書いた言葉。スピード感のあるフレーズを繰り返し、さらに裏にアクセントを入れることで、より突進していく力を増した。
  • 五、 心技体の歯車 歯車が合わずもやもやした気持ちを落ち着かせ、瞑想していくように。シンプルなオスティナートの中に入る複雑な連符は、心の揺らぎを表す。準優勝12回でも、なかなか結果の出せないキセを応援しているファンの気持ちも入っている。歳月がかかるもついに心技体の歯車が噛み合っていく様子を短くまとめた。
  • 六、 立ち合い~強烈なおっつけ 冒頭は柏手を打ち、鍵盤の上で仕切る。音と音の出会いと、相撲の立ち合いの集中力、緊張感には、共通点を感じます。取り組み中の駆け引きあり。投げ合いあり。土俵際まで攻め合いながら、ガチンコ勝負。後半の高音への駆け上がりは、得意の「左おっつけ」のイメージ。
  • 六半、 神々の土俵~はね太鼓 八百万神(やおよろずのかみ)が土俵を見て、興奮して喜んでいる様子。そこに、優勝、そして横綱昇進の歓声を重ねています。その様子をピアノソロ(即興)、はね太鼓は「打ち出し後、てんでんばらばらにお客さんが散っていく様子」を表現。あの平成二十九年大相撲初場所十四日目のキセの初優勝決定後は、どれだけ盛り上がったことか? はね太鼓とは、大相撲本場所で一日の終わりを告げる太鼓。ここでは本物の相撲太鼓(神田が新調した大相撲で使用されている太鼓)が使用されている。
  • 七、 綱の重み 横綱土俵入り「雲竜型」の攻めと守りを意識しながら、心を鎮め、これからも相撲道を邁進し続ける姿で、曲は終わる。

コメント

TANAKANDAの2020年末の『相撲組曲Xe』オンライン配信をご覧いただいた方からのコメントを抜粋でお届けいたします!(※五十音順、敬称略)

久志本眞子 女優 タレント

母と2人で大興奮!!でした。素晴らしかったです。相撲の太鼓に聴き惚れました。神田さんの相撲愛は前々から感じておりましたが、相撲愛溢れる太鼓にはストーリーを感じました。大相撲は神事であります。神田さんの太鼓の響きに神事に想像が膨らみ、それが自然と相撲に繋がって土俵上の激しいぶつかり合いに想像がふくらむ…不思議なパワーを感じる演奏でした。
@kushimako828

サト ハンコ絵画家

聴いていると、相撲場の音や匂いとか客席の熱気とか、あの感じが湧き上がってくる音楽。さすが大の相撲ファン・神田さんの作品! ハンコで参加させてもらえて、この先20年分くらいの運を使い果たしました。 自前の相撲太鼓を購入された時も心底「この人キてるな」と思いましたが、改めて神田さんに畏敬の念を。
@s_t_k_h_
判子総見・サト

鈴木淳史 音楽エッセイスト

Xeの3バージョン目は、ピアノと打楽器のデュオ! 異種格闘技と言いたくなるが、どちらかといえば対決というよりアンサンブルの密度が超充実。しかも、今回の3番目になるバージョンは、これまでの2つの版の特色もキチンと兼ね備えているのもいい。2台ピアノ版での強烈な掛け合いと、打楽器アンサンブル版の色彩性だ。さらに、ミニマル調にカッチリと作られた神田作品を田中のピアノが愉悦たっぷりに解きほぐしていく風情もたまらない。
@suZukiatSufmi

竹澤悦子 地歌箏曲家

自分の声が素敵なハンコ絵アニメーションとの作品になり、とても新鮮な喜びです♪神田佳子さんの曲はもちろん、タナカンタ゛の素晴らしい演奏の迫力が映像からビシッと伝わってシビれます!
http://takezawaetsuko.com/

鶴見幸代 作曲家、日本相撲聞芸術作曲家協議会理事

結びの一番が終わった後に、櫓で打たれるのが「はね太鼓」。相撲を生観戦すると、はね太鼓の始まりを聞くことはできない、ということを改めて実感したのが「六半 神々の土俵~はね太鼓」。今日もいい相撲を見たなと、日常では考えられないくらいの恍惚感が、白熱した取組後を彷彿させるピアノソロで増大し、余韻冷めやらぬところへ、トトトトトトト・・・・・と、はね太鼓が来るんですよ。これ、初体験かもしれないとゾクゾクしました。生観戦でも、同じ体験をしてみたいと思いました。向かい合った、ピアノと打楽器二人の奏者の、リアルな激しい稽古なんじゃないかと息を飲む「四 猛稽古」。田中さんの手はツッパリや張り手にさえ見えてきます。さらに、相撲太鼓とドラムの同期は奇跡です。相撲と同じく、見ても聞いても興奮します。まさしく、DVDとCDがセットであることに納得です。
@SachiyoTsurumi
http://jacsha.com/

どすこいクマさん イラストレーター

耳を通して脳内再生される愚直な力士の相撲人生!音楽から確かに感じる立ち合いの緊張感、戦いの重圧に”あの頃”を感じずにはいられませんでした。相撲好きならわかる演出も面白く、音楽×相撲の不思議な世界観に左四つで一気に寄り切られた感覚です。
@doskoikumasan

西陽子 箏奏者

TANAKANDAの演奏は鬼気迫るものがあって、長年お二人で培ってきた歴史の重さを感じました。神田さんがここまでお相撲にハマるとは!そして、さらにお相撲からここに到達するとは驚きの展開です。
https://nishi-yoko.com/

藤原道山 尺八奏者

とてもカッコいい作品です!敢えてリズムで取っているところと間で取っていくところの新鮮さ!相撲太鼓が一つのアクセントとなり魅力にもなっています!!
http://dozan.jp/
@dozan72

松田哲博 元・一ノ矢(高砂部屋力士)

お二人の熱演と高度な技術、心技体整った音に魅入りました。竹澤悦子さんの語りとサトさんの画もとても良かったです。相撲と音楽、どんどんつなげて、どんどん広げていきましょう。
高砂部屋

和田靜香 音楽/相撲ライター

相撲云々離れてもスリリングでカッコいい。久々に胸躍る音楽を聞かせていただいて、ありがとうございます。ピアノとパーカッションのユニット、今まで知らなかった驚きです!!
そして、やっぱり、これは国技館でやってほしいなぁ~。
@wadashizuka
https://note.com/hatarake365